筑波大学におけるオリンピック・パラリンピック競技大会
-その歴史と教育、そしてアスリートたち-

The Achievements on the Olympic and Paralympic Games of the University of Tsukuba
: Its History, Education, and Athletes

研究と教育

2019.12.03

本学で「Road to Tokyo 2020 第1回コーチング講習会」が開催されました Vol.2

前回の開講式に続いて、コーチング講習会の学内での様子をご紹介します。

 

 

コーチング講習会

 

開講式終了後、競技ごとに各講義室に分かれ、受講者の自己紹介から講習会が始まりました。

 

 

パラパワーリフティング

 

 

 

バーを上げる際の腕のポジショニングなど、実技の場面で発生する問題に対して、どのように正していけるのか、どういったトレーニングが効果的か、受講者も前に出て、自分たちのアイデアを発表し合う場面も見られました。

実技講習では、トレーニング場に実際にパラリンピックで使用される器具を持ち込み、身体の動き方を確認し合いながら意見交換をしました。

 

 

 

柔道

 

 

 

座学では、写真を使いながら組み方のポイントの解説などがありました。また、実際の国際試合の映像を見ながら、レフェリーの良い例悪い例を挙げながら、判定の仕方や視覚障がいのある柔道選手への対応方法など、指導者としての学びを深めました。

実技では、ペアの片方がアイマスクを着用、講師のレクチャーを受けながら、もう片方が口頭での説明や身振り手振りを交えながら、ひとつひとつの技を試す場面が見られました。「始め」「待て」などの受講者の声や、技が決まった時の音が、道場に響きました。

 

 

 

 

パラテコンドー

 

 

 

競技そのものについてだけでなく、指導者として気を付けるべき倫理問題についても時間を割いて講義が行われました。障がいの有無や程度、語学力のレベルなどに関係なく、相手をリスペクトすることの大切さや、競技のコーチとしてあるいはコミュニティーのリーダーとしてどのような姿であるべきか、繰り返し伝えられました。差別やハラスメント、アンフェアなプレーなど、受講者も実体験を話しながら議論をする場面もありました。

実技でも、各受講者が講師に質問しに行く場面が多く見られるなど、積極的な様子が見られました。

 

 

 

パラアーチェリー

 

 

 

例えば視覚障がい者への指導方法や今あるシステムの問題点など、受講者の質問に講師が答えながら座学での講習が進められました。

実技では、本学のアーチェリー部のご協力のもと、的の土台や、弓、矢を使用しました。

受講者同士で積極的にコミュニケーションを取りながら教え合う場面が終始見られました。

 

 

 

閉講式

 

3日間にわたる講習会を終え、最後には再び参加者全員が集まり、閉講式が行われました。

 

 

和やかな雰囲気の中、各競技の講師から名前を呼ばれ、受講者全員がアギトス財団の理事長 Rita van Driel 氏より修了証書を受け取りました。

 

 

Rita氏(アギトス財団理事長)からは、受講者や講師たちへの感謝の言葉とともに、自国で競技コーチを務める受講者たちには、この講習会での学びを自国に持ち帰り活かすことが大切、と挨拶がありました。

 

山脇氏(日本パラリンピック委員会委員長、組織委員会副会長など)からは、参加者全員が3日間の講習会を修了したことについて祝福の言葉がありました。そして、この3日間で学んだことを、アスリートのパフォーマンス向上やオリンピック・パラリンピックのムーブメントに是非活かしてほしいと参加者へ呼びかけました。

 

 

閉講式の終わりには、再び参加者全員で集合写真を撮影し、参加者同士でも話をしたり写真を撮ったりするなど、交流の輪ができました。

 

その後参加者の皆さんは本学を後にし、夕食会場へ向かいました。

 

 

 

「Road to Tokyo コーチング講習会」は、第2回、第3回が来年開催される予定です。(場所未定)

 

今後も、筑波大学オリンピック・パラリンピック総合推進室は、東京2020大会のレガシーづくりに寄与していきます。

 

 

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