筑波大学におけるオリンピック・パラリンピック競技大会
-その歴史と教育、そしてアスリートたち-

The Achievements on the Olympic and Paralympic Games of the University of Tsukuba
: Its History, Education, and Athletes

ニュース

2019.12.11

第15回茨城県障がい者スポーツ研究会 シンポジウムが開催されました

2019年12月8日(日)14:00~16:00、筑波大学体芸エリア5C棟216教室において、第15回茨城県障がい者スポーツ研究会シンポジウム「いきいき茨城ゆめ大会を振り返る ーそして、その先へー」が開催されました。

 

このシンポジウムは、台風19号によって残念ながら全競技が中止となった、第19回全国障害者スポーツ大会(いきいき茨城ゆめ大会)の約4年間に渡る開催準備やイベントの実施などの啓蒙活動が、県内の障がい者スポーツ環境に対して、どのような影響があったかを検証すると共に、茨城県の障がい者スポーツの将来の展望を検討するものです。(いばパラネットHPより)

 

 

シンポジウムの様子

 

松原 豊 氏 / 筑波大学体育系教授

 

 

本シンポジウムでは、初めに本学体育系教授の松原氏より、「茨城県のパラスポーツの現状と課題」について、茨城県における障がい者スポーツの状況や、捉え方の変化や課題、筑波大学の取り組みなどの説明がありました。

そして、今後障がい者スポーツを実施していく上での拠点となる中核組織の設置や、インクルーシブスポーツ活動の普及などについて、提言がありました。

 

 

 

及川 力 氏 / 茨城県障がい者スポーツ指導者協議会会長

 

 

続いて、及川氏より、いきいき茨城ゆめ大会の中止によりレガシーは残すことができたのか、という視点から、大会までに茨城県障がい者スポーツ協議会が行ってきた取り組みが紹介されました。

そして、県内での障がい者スポーツ実施に際して課題となっている、施設やマンパワーの整備不足について指摘がありました。

今後に向けては、障がい者スポーツ関連団体の糾合や、理念などに関して具体的に取り組む組織の必要性、それらの達成のために議会や議員に働きかけていく必要性に関しても言及されました。

 

 

 

関根 正弘 氏 / 茨城県国体・障害者スポーツ大会局障害者スポーツ大会課課長

 

 

関根氏からは、「開催県から考える全国障害者スポーツ大会」という内容で、いきいき茨城ゆめ大会開催に向けてどのように関係者らと協同してきたのか、実際の取り組み例から説明がありました。その上で、大会運営における課題について言及されました。

また、大会が台風により中止になったことから、荒天時の対応や中止決定までの経過について説明がありました。

今後に向けては、開催期間の見直しや、国体との融合などについて提言があり、障がい者スポーツを、「福祉」から「スポーツ」にしていきたいというお話がありました。

 

 

 

3名による話題提供の後は、会場に集まった市や学校の関係者、議員らから、質問や今後取り組んでいくにあたっての抱負など、活発な意見交換が行われました。

 

 

関連イベント開催の報告

 

筑波技術大学、茨城県立医療大学、筑波大学の「第12回 三大学連携・障がい者のためのスポーツイベント」が第1回~第3回に分けて、下記の通り開催されました。

 

第1回

日時:2019年11月30日(土)10:00~15:00

場所:筑波技術大学天久保キャンパス体育館

内容:ボッチャ、ビームライフル、卓球バレー、フリークライミング体験など

 

第2回

日時:2019年12月1日(日)10:00~12:00

場所:茨城県立医療大学体育館

内容:車いすバスケットボール体験

 

第3回

日時:12月8日(日)10:00~12:00

場所:筑波大学中央体育館

内容:ボールプール、ボッチャ、フライングディスク、卓球バレーなど

 

 

 

※「障がい」の表記について、本投稿では大会の名称や登壇者の使用方法に合わせて、漢字を併用しております。

 

 

 

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