筑波大学におけるオリンピック・パラリンピック競技大会
-その歴史と教育、そしてアスリートたち-

The Achievements on the Olympic and Paralympic Games of the University of Tsukuba
: Its History, Education, and Athletes

研究と教育

2018.10.22

「リボーン・アートボール2020展」を開催

2018年10月17日(木)から21日(日)まで、茨城県笠間市にある茨城県陶芸美術館で「リボーン・アートボール2020展」を開催しました。

企画・発案者 太田圭 芸術系教授(当室室員)

会場の様子。子どもから大人まで幅広い年齢層の方々が来場し、作品を鑑賞していました。

 

 

今年の夏に県内各所で実施したワークショップに参加した小中学生の作品、済美高校の美術科の生徒たちの作品、個人で応募した高校生の作品、国立台湾芸術大学(本学美術系との部局間交流協定校)の作品といったプロアマ問わず、使い古されたボールたちが、アートの力で蘇り、作品として部屋いっぱいに展示されました。

会場内の壁いっぱいにアートボールが飾られています。

「ボール」への取組み方は人それぞれ。個性あふれるボールが数多く展示されました。

著名人の作品も展示されました。(写真は本学蹴球部出身で現在は陶芸家として活躍中の戸田浩二氏の作品です。)

ボランティアとして撤収作業を手伝う芸術専門学群学生有志。

展示作品をひとつひとつ丁寧に梱包します。

太田圭 教授による作品。

最終日の21日(日)には、オリンピックと芸術の関係をテーマに、大林 素子氏(元日本代表バレーボール選手/スポーツキャスター)、中谷 日出氏(NHK解説委員/CGアーティスト)、須賀 雅子氏(元・TBSアナウンサー)、太田 圭氏(本学芸術系教授/日本画家/当室室員)によるトークショーが午前と午後の二回、開催されました。近代オリンピックにおける「芸術競技」の実施や、ゲストとボールの思い出、消耗品であるボールのリボーン、リメイク、2020年に向けた企画の発展性といった話題について、軽快なトークが繰り広げられ、その道の方からでないと聞けない興味深い話がたくさん飛び出しました。

本企画で使用している古くなったボールは、本学の蹴球部、水泳部水球部門、ハンドボール部、硬式野球部、バレーボール部、バドミントン部、ラグビー部、バスケットボール部、アメリカンフットボール部、体育センターなどから提供されたものです。また、本学に限らず、県内の中学校と高校、社会人のクラブから提供されたものもあります。

 

リボーン&アートボール

スポーツとアート。この2つには、見る者を惹きつける不思議な力が宿っている。競技用具としての役目を終えたボールに手を加えることで新たな生命が吹き込まれる。スポーツとアートを融合した作品の数々は、見る者に新たな発見をもたらすだろう。

捨てられる運命にあるボールに、アートの力で命を与える。アスリートはアーティストに、アーティストはアスリートに、それぞれが「リスペクト」という「パス」を送る。アートボールはスポーツとアートが一体となった結晶である。

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