2020.10.30
秋山 肇 助教が、つくば市内の小学校で「オリンピックと平和」をテーマにした授業を行いました
10月20日(火)、「オリンピックと平和」をテーマとした授業(講師:秋山肇助教(筑波大学人文社会系))がつくば市立二の宮小学校にて行われました。
一緒に参加した学生による報告です。
筑波大学は、社会貢献や地域連携として、つくば市と研究資源や成果等の交流及びその活用のほか、共同して行う事業の企画・実施など、地域社会と密接な関係を築いています。
本講義は、地域資源の活用を目的とした「つくば科学出前レクチャー」の一環として開催されたものです。
本講義は、ディスカッションを中心とし、小学生に多くのことを考えてもらい、発表してもらったものをベースとして授業を展開するという形式で行われました。
はじめに、「オリンピックとは何か?」ということについて、目的や始まった理由などについて触れながら、3〜5人のグループを作り、話し合いを行いました。3分ほど話し合った後に、各グループでの話し合いを踏まえ、クラス全体で討論を行い、グループにおける考えを共有しました。「国や世界との交流」や、「自分を高めるためのもの」といった意見のほか、オリンピックを国の政治や経済と結びつけた意見も散見されました。
次に、オリンピックと平和についての講義が行われ、過去に中止・延期になった大会を取り上げて、平和な状態でないと開催ができないことが強調されました。
さらに、平和であっても国家を代表してオリンピックに参加できない難民について話され、2016年のリオデジャネイロ五輪では、難民選手団が結成されたことについて具体例とともに述べられました。
最後に、国境を超えた友情の形成や相互理解など、オリンピックの意味について述べられ、これらをもとに児童たちが「平和とは何か?」「平和のために何ができるのか?」を、一人でも出来ることと協力しなければ不可能なことを分けながら、グループで話し合いました。
グローバル化が急速に進む現在において必要不可欠な話題として、「平和とは何か」を考え、自分の意見を確認すると同時に、他者の意見にも耳を傾け、自身の視野の拡大や、新たな考えを持つきっかけとなりました。
児童たちは、本講義をもとに調べ学習や、さらにディスカッションを行い意見を深めるようで、成果が非常に楽しみであります。
(文責:筑波大学 人文・文化学群 日本語・日本文化学類4年 中野景太)