筑波大学におけるオリンピック・パラリンピック競技大会
-その歴史と教育、そしてアスリートたち-

The Achievements on the Olympic and Paralympic Games of the University of Tsukuba
: Its History, Education, and Athletes

研究と教育

2021.12.06

『視覚障害者のためのスポーツ指導』(筑波大学出版会)が出版されました。

 本学の関係者が共同で執筆した『視覚障害者のためのスポーツ指導』が11月19日に、筑波大学出版会から上梓されました。

 本書の編集者兼執筆者で、筑波大学大学院人間総合科学科の元教授、宮本俊和氏(現 東京有明医療大学客員教授)によると、「本書のような視覚障害者のためのスポーツ指導を全般的に取り上げた書籍はこれまでなかった」ということです。

 東京2020パラリンピック競技大会において、本学関係者は金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル4個を獲得するなど大活躍しました。日本選手団全体でも、金メダル13個を含むメダル総数51個と前回大会からの大躍進でしたが、宮本氏によるとその背景には、「科学的証拠に基づいた練習やサポートを積み上げてきたことによる」といいます。本書には、そのような学術的背景を踏まえたアスリートの指導方法が掲載されているだけでなく、パラリンピックレベルのアスリートの立場から「指導者に求められる指導のあり方」が説明された実践的な内容も含まれています。

 宮本氏は、来年開幕する北京大会や3年後のパリ大会に向けて、日本国内のパラリンピックレベルのアスリートや障害者スポーツを取り巻く環境には、まだまだ課題も多いとのことですが、本書がその一助になることを期待していると述べています。

 

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