筑波大学におけるオリンピック・パラリンピック競技大会
-その歴史と教育、そしてアスリートたち-

The Achievements on the Olympic and Paralympic Games of the University of Tsukuba
: Its History, Education, and Athletes

研究と教育

2019.12.04

「7大学連携 スポーツ・リベラルアーツ講座」を開催しました

昨年に引き続き、今年も「7大学連携スポーツ・リベラルアーツ講座」が開催されました。

 

本講座は、7大学(神田外語大学、慶応義塾大学、上智大学、筑波大学、東京大学、立教大学、早稲田大学)が主催し、スポーツを軸に大学領域を越えた社会・人文・自然科学分野の幅広い教養・教育について考え、グローバル社会に活躍できる教養人育成を目指して開催されました。

概要について詳しくは、こちらのページをご覧ください。

 

 

講座の概要と当日の様子をご紹介します。

 

 

概要

 

主催

7大学連携スポーツ・リベラルアーツ講座実行委員会

(神田外語大学、慶応義塾大学、上智大学、筑波大学、東京大学、立教大学、早稲田大学)

 

日程

【1日目】2019年11月30日(土)09:00-18:30

 会場:東京大学(駒場地区キャンパス)

 テーマ:グローバル社会におけるスポーツの多様性

 

【2日目】2019年12月01日(日)09:00-17:00

 会場:筑波大学(附属中学校・高等学校)

 テーマ:東京2020大会の意義や21世紀のスポーツ

 

対象者

 神田外語大学、慶応義塾大学、上智大学、筑波大学、東京大学、立教大学、早稲田大学に所属の学生

(当日は100名の大学生・大学院生が参加しました)

 

受講料

 3,000円(全2日間/税込み)

 

 

当日の様子

 

 

1日目

 

本学の客員教授 江上 いずみ氏司会で、開講式が行われました。

東京大学教授の石井氏より開講の挨拶があり、東京2020大会後、持続発展的な世の中をどうつくっていくかという話の中で、「本講座を機会に他大学の人たちとも新しいコミュニティーをつくってほしい」との話がありました。

 

その後午前中は、東京大学教授の稲見氏による「人間拡張工学による新しいスポーツの創造」、立教大学特任准教授の中村氏による「東京2020大会に向けたアスリートの暑さ対策」の講義がありました。

 

 

午後は、2グループに分かれ、稲見氏による「スポーツ創造体験とディスカッション」、東京大学准教授の工藤氏による「スポーツと技芸に共通する身体スキル」の講義の中で、学生たちは実際に身体を動かしながら学びました。

その後、工藤氏による「スポーツと技芸におけるスキルの科学」講義を受講し、1日目の講座は終了しました。

 

 

 

 

講座終了後には、懇親会が用意され、普段はあまり関わり合うことのない他大学の学生同士、交流を深めました。

1人参加の学生も多くいましたが、大学や学年に関係なく交流を楽しむ様子が見られました。

本学の学生も、一人ひとり講座の感想などを参加者たちの前で発表しました。

 

 

 

2日目

 

2日目は、本学の附属中学・高等学校で開催しました。

 

午前中は、神田外語大学客員教授・元ラグビーワールドカップ2019組織委員会事務総長特別補佐の徳増氏による「ラグビーワールドカップを終えて」、早稲田大学教授の木村氏による「スポーツツーリズムの観点から考察する東京2020大会」の講義がありました。

 

 

午後は、昨日と同様に2グループに分かれて講義が行われました。

筑波大学付属視覚特別支援学校教諭の佐藤氏による「視覚障がい者サポート方法とガイドランナー紹介」では、アシスタントとして、3名の筑波大学付属視覚特別支援学校の卒業生に協力していただきました。

 

 

もう一方のグループワーク「パラスポーツを通じた多様性理解」の講義では、ソフィアオリンピック・パラリンピック学生プロジェクト「Go Beyond」(上智大学学生団体)の学生12名による、パラスポーツの実技指導が行われました。

 

 

 

その後は、筑波大学客員教授の江上氏による「国際スポーツイベントにおけるおもてなしの心」の講義を受け、2日間の講座が終了しました。

 

 

 

閉講式では、当室OPOPの室長である清水諭副学長が登壇しました。

一人ひとりに修了証を授与し、2日間の日程を終えました。

 

 

閉講式にて、修了証を手にする受講者たち

 

 

参加者の声

 

参加した7大学の学生の声を一部紹介します。

 

・こんなにも他大学の学生と交流する機会はあまりないので、同世代の仲間と交流できたことは私にとってとても良い刺激になった。私は4年生なので来年は参加できないけど、多くの後輩に参加してほしいと思う。(神田外語大学)

 

・今回の講座に参加する前スポーツは1つの確立された分野であると考えていたのですが、講を受けてみてスポーツを通じておもてなしの精神、科学、経済学などの多様な分野についての理解を深めることができるということに気づきました。(神田外語大学)

 

・スポーツは自分にとってすごく身近なものでしたが、新しい観点から見る学問的なスポーツに関する講義を聞いてスポーツの価値や可能性について考えることができる新鮮で有意義な時間となりました。(慶応義塾大学)

 

・おもてなしやグローバルマナーについてのお話は特に大変勉強になった。相手国の文化を学ぶことでおもてなしに繋がることや、他者理解の姿勢が大切だと改めて知り、その気持ちを忘れずにボランティアを行いたい。おもてなしに関しては、今後の就職活動においても重要な点なので実践できるように意識します。(上智大学)

 

・スポーツに限らず誰かにとっての一番は必ずしも他の誰かにとっての一番ではないこと。環境が変われば発揮される能力が変わりそこで必要とされるものも変わることを学びました。(筑波大学)

 

・学びに対する姿勢や積極性など個々の知識以上に大切なことや「豊かな人間像」を獲得するのに大切なことを学べました。これは通常の大学の講義では教えられない内容なので参加え本当に良かったと今は思っています。(東京大学)

 

・今まで本格的には体験したことがなかったパラスポーツや視覚障害の手引き白杖を実際に体験したことで、今までどこか遠い存在であったものに関わることが出来た。おもてなしの心は日本人の強い特性とされがちだが、実際には漠然として具体的に答えることができなかったが、実践的なおもてなし、礼儀作法を学ぶことができ、興味深いと感じた。(立教大学)

 

・すごく良い講座だった。2020オリンピック・パラリンピックが終わっても是非続けてほしい。正直、この国のスポーツに対する理解は低く危機感を覚えている。スポーツには社会を変える力があると信じているし、それを盛り上げていくのは大人だけではなく若い世代であるのが健全な社会だと考える。(早稲田大学)

 

 

関連記事

ページの先頭に戻る