2019.11.28
令和元年度筑波大学付属図書館特別展~東京1964と日本文化について考える~ 特別講演会が開催されました
現在開催中の、「令和元年度筑波大学付属図書館特別展~東京1964と日本文化について考える~」に伴い特別講演会が実施されました。
その様子をご紹介します。
2019年11月27日(水)13:30~15:30、筑波大学中央図書館にて講演会が開催されました。
講演会は、本特別展の企画を務めた体育系の真田教授、大林太朗助教により行われました。
この講演会は、集会室での講演と、資料が展示されている貴重書展示室での資料説明との、2部構成で行われました。
真田教授による講演では、「文化としての東京オリンピック」と題して実際に展示室で見ることができる資料をもとに、当時の様子や資料が作られた背景などが分かりやすく紹介されました。
当時のオリンピック招致は、関東大震災からの復興やホスピタリティをアピールするなど、東日本大震災からの復興やおもてなしをアピールする、東京2020大会の招致と共通するものがあったようです。
続いて、大林助教からは、2019年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の裏話がありました。
講演者両名は、このドラマでスポーツ史考証を担当しています。
台本に対して歴史上のミスを指摘したり、撮影現場で当時を忠実に再現できるようセットを組むお手伝いをしたり、とドラマ制作において大きな役割を果たしました。
一般には知られていないエピソードを教えることもあったそうで、実際に放送された「帝都復興記念体育大会」も、その一つだそうです。
また、十種競技の経験者でもある大林助教は、走ったり脱水症状を演じたりのオーディションを経て、5話の走るシーンにほんの少し出演したそうです。
会場には「いだてん」ファンも来ており、講演の後は質疑応答の時間も用意されました。
講演の後は、特別展を開催している貴重書展示室に移動し、資料を目の前にしながら、両名から直接説明を聞いたり、質問をしたりと、参加者は貴重な時間を過ごしました。
特別展は撮影禁止なので、気になった方は、是非本学の中央図書館へお越しになり、ご自身の目で貴重な資料をご覧ください。
日本に一つしかない資料も展示しています。
本特別展は、2019年12月6日(金)まで、毎日9:00~17:00実施しています。(入場無料)
→終了しました。